『oso/to』体験会@岡崎市籠田公園に参加してきました
乙川ワンダーランドの開催やリノベーションスクール、あいちトリエンナーレの会場など、最近なにかと目にする機会も多く、なんだか元気な印象の岡崎市。今年はちょうど市制100周年だそうです。
そんな岡崎市で、11/13(日)に『oso/to(オソト)体験会』が開催されました。
午後からは森・道・市場によるバーベキューもあるということで間違いなく面白そう & 美味しそうだと思い、みはまデイズやタビチタの企画やデザインを一緒にやってもらっている斎藤さんと2人で参加してきました。
実際に参加して、とてもいい体験だったのでリポートを書いておきます。
朝10時から15時までの間、岡崎市籠田公園に設営されたスノーピークのテントやタープのオープンな環境で、あたらしい働き方を体験するという内容です。
社会実験としてのイベントで、この地域では初の試みとなるそうで、主催はややこしいのですが、市の支援も一部受けつつ、「snow peak BUSINESS SOLUTIONS」×「森・道・市場」×「NPO法人岡崎まち育てセンター・りた」の共同企画、というようなかたちだと理解しました。
イベント概要の説明をする森・道・市場や岡崎のまちづくりにかかわる「岡崎まち育てセンター・りた」の山田さん。
ポロシャツの裏表の印刷で「スノーピークビジネスソリューション」について説明する代表の村瀬さん
午前は、スノーピークのテントの中で仕事をしたり、野外でのミーティングや交流を行ったりして、あたらしい働き方の可能性を試す場となっていました。
公園では遊具で遊ぶ子供達がいたり、近くの通りでコスプレイベントがあったり、新聞回収をしているらしきおじさん達がいたり、その他にもお祭りのような雰囲気もあり、秋の快適な空気の下、いろいろなコスチュームやキャラクター、老若男女がいりみだれ、多くの人が公園に出入りしていました。
オカザえもんが登場したあたりで、空間のカオス具合はピークに。
子供達とおかあさん、和装のおばさま(お姉さんかも)やレイヤーのグループ、それぞれに愛されるオカザえもん。
面白かったです。
あっという間にお昼ご飯の時間となりました。
グループ用のバーベキュー(10人分)
お昼のバーベキューについては、事前告知に「ミコト屋がセレクトした安心、安全なお野菜」という説明がありました。
このミコト屋さんは、横浜を拠点にしながら、”旅する八百屋”として各地をキャンピングカーで巡って自ら農家を訪ねて畑や生産者と出会い、そうした関係の中で、お野菜の仕入れ先を決めたりされているそうです。
こだわり野菜のセレクトショップのような印象で、冊子も素敵でした。
http://micotoya.com/
食材(2人分)とソース
ウォルナットのプレートの上に、見たことのない黒い皮のパプリカ(かな?)や皮の質感が残る人参、小ぶりなオクラ、ケーパーを和えたサーモンとレモンの串などの食材が宝石のように並んでいました。
別のプレートに乗せられたソースは、大きく分けておろしソース、玉ねぎとトマト系のソース、チーズ系のソース、砕いたナッツと岩塩ベースだったと思うのですが、細やかな味付けやパクチーが添えられていたりと、いちいち素敵でした。
食材の良さだけではない、目にも美味しい一段上のバーベキューという感じで、キラキラしていました。
「とるたべる」や「げんきの郷」の知多半島で採れた新鮮な野菜を食べた時にも思うのですが、いい野菜は本当においしいです。焼き野菜のおいしさといったら!
食後は来場者や主催者の皆さんのお話を聞いたり意見を交わしたりと、oso/toらしい時間を過ごしていると、あっという間に終了の15時となりました。
■終えての感想。
屋外での仕事は、とにかく気分がいいです。賑やかで、あんまり進みませんでしたけど笑
ロースタイルキャンプはブレストやミーティングには向いている印象です。
特に、最初の緊張をほぐす効果がとても高いと思います。
いわゆる「アイスブレイク」を行わなくて済んだり、円滑に行えたりするんじゃないでしょうか。
イベントとしては、ホスピタリティ溢れるスタッフの皆さんの段取りのよさやD.I.Yマインドに支えられて、とても快適に過ごせました。
ああこんな感じでキャンプのいいとこ取りで誰かが演出までしてくれて、うまく裏方の動きが見えないようになっていたら相当いいだろうな…。とグランピングに思いを馳せたりしました。
きっとこんなだろうなとグランピング気分を少しだけ味わうことができました。
あと、スノーピークのアウトドア器具はテントやタープをはじめ、みんなよくできていて、使うとわかる作りの良さと理念のあるデザインって感じです。まんまとファンになってしまいました。
岡崎も、都市としてのサイズや地力が知多半島よりはやっぱり大きそうだと感じましたが、比較することで知多半島の良さや魅力も再発見することができました。
「スノーピークビジネスソリューション」は、大学や工場、オフィスのミーティングルームなどに導入すると、気分転換やモチベーションの向上につながりそうだと感じました。いつか半田運河周辺で開催できたらいいな。
仕事のあり方も、これからはもっと快適で素敵で洗練されたかたちになっていくことが正しい方向だと考えているので、できるところからこういう新しい働き方のスタイルも取り入れていけると、日本のオフィス環境や企業の体質も、もっと良いものになるんじゃないでしょうか。
この気分の良さや心地よさ、楽しさについて、ベネフィットは費用対効果などをどう伝えるか。
なかなか難しいですが、まずは騙されたと思って体験してみるのが一番かなと思います。
名古屋や各地に常設型の「スノーピークビジネスソリューション」体験スペースもどんどん出来ていっているそうです。ご興味のある方は是非機会があれば参加してみてください。
http://snowpeak-bs.co.jp/
SOHOで働く人であれば、気持ち一つでいますぐ始められます。
僕も気候のいい時期は、一人”oso/to”、時々やってみようと思います。
「oso/to(おそと: “Outdoor Small Office/Third Office”)」
籠田公園(snowpeak BUSINESS SOLUTIONS×森、道、市場)
日時:2016/11/13(日)10:00~15:00
http://mori-michi-ichiba.info/snow-peak-business-solutions-in/
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長くなったので以下、おまけです。
■メモ:ビジネスソリューションとしての可能性について、考えたこと
設営は運搬の部分やセミナー化など、導入には相応に人手や費用がかかるので、根付くまでのビジネスモデル化が難しそう。
・オフィス家具と比較すれば特に高いわけではないので、オフィスの移転や新設時に組み込む。
・企業研修セミナー、求人採用や学生募集など、比較的単価の高い活動に。
・体験をパッケージングしたり、アイデアソンのような形でリースやプログラムの販売。
1泊2日や1日で一気に成果を出すような活動。什器のようにアスクルなどで注文できるように。
などは、発展していく可能性が高い気がする。
実装やデザインワーク、企画書を書いたりするような仕事は公園のような開かれた環境よりは屋内や、静かな湖畔や森の中などのような、往来のあまりない落ち着いた環境がいいかな。(個人的に喫茶店などだと捗るので、ノイズにも程度があるのかも。)
すでにオフィス内などの屋内でも、新しいワークスタイル提案として導入するかたちで、人工芝などを使いキャンプ場的な空間設計を行うというようなことにも取り組んでいるとのことです。
社外やデバイスの持ち出しがあると、機密保持や秘匿性の問題の課題もありますし、そういった場所での導入なら比較的やりやすく、とてもいい取り組みだと思います。
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