陶製サボテン

常滑焼まつりは若手作家のコーナーがオススメ!

若手作家の作品を見るために、常滑焼まつりに行ってきました。

常滑焼まつりでは窯元、問屋さんの特価品、アウトレット品なども多く出ていますが、若手作家コーナーが一番現代的なモノが多く集まっていて、その作家のB品(発色やキレ、釉薬のかかりなどがよくないなど。B品といっても日常使いではほとんどわからないものも結構あります。)や試作品、半端物などがお買い得な価格で出ていることも多いので、オススメです。

2020年 第54回常滑焼まつり 若手作家コーナーについて(追記)

いまだに検索でこちらにきていただく方も多いようなので、2020年の情報です。

2020年の若手作家の出店は新型コロナウイルスの影響で10月3日、4日(土・日曜)に常滑のイオンモールでの開催となっています。場所は店内ではなく、コストコ寄りの駐車場の一角です。
常滑焼まつりは11日(日曜)までの開催とのことです。
http://tokoname-event.jp/page/yakimatsuri.html

土曜日午前に行きましたが、初日ということもあってか、なかなかの混雑で、人気の作家さんのブースには購入の行列ができていました。

常滑焼まつり2020 若手作家コーナー

ワンダーフォレスト きゅりお東側 A駐車場

出店作家一覧はこちらの下の方にありました。
http://tokoname-event.jp/page/yakimatsuri_aeonmall.html

若手作家コーナーで買ったもの 2020年

今年はケーキやお菓子、取り皿用に小皿などを買いました。
白っぽいお皿は塚本友太さんの作陶でケーキや和菓子などに使う予定です。

上の2枚はなんと一枚500円。やったー!

これだけ買っても4,000円でお釣りが出るくらいでした。

買ったもの1 買ったもの2

買ったもの3 ケーキ皿用買ったものたち

お求めやすいだけでなく、最新の作品や、作家にあって直接お話が聞ける貴重な機会なので、使い方や土や釉薬のことなど、空いている時ならいろいろとお話を聞いてみるのも面白いですよ。

お時間あれば、やきもの散歩道の散策や、とこなめ陶の森資料館、散歩道の中にある尾州廻船の廻船問屋瀧田家の見学も、この地域の焼き物の歴史を理解するのにはおすすめです。

 2016年 第50回常滑焼まつりにいってきました(元記事)

第50回 常滑焼まつり 2016/8/20(土)、21(日)開催
http://www.tokonameyakimatsuri.com/

以前常滑に住んでいたころから、ここでいくつかの器を買い足すのが個人的な夏の恒例行事となっています。

常滑焼まつり

競艇場(ボートレースとこなめ)周辺とセラモール、やきもの散歩道に加え、今年からイオンモール常滑も会場になっていました。
常滑焼まつりでは、屋台出店や花火大会のほか、いろいろなイベントなども開催されています。
食器や鉢などが格安で買えることもあり、多くの人が訪れるお祭りです。

常滑焼まつり 花火

常滑競艇 若手作家グループ

競艇場内に屋台や即売場がたくさん出ていて普段は場内に入らない子供達もたくさんいて、不思議な光景で結構面白いです。今年は三重県の手揉み茶の実演などもありました。

常滑競艇 三重県お茶手もみ

大量に売られている器や鉢や屋台の並ぶ屋内を抜け、一目散に屋外テントの若手作家の販売コーナーに向かいます。

常滑焼まつり

 

早速ですが、こんなものが買えるよーということで、購入した器などをご紹介します。

 

1.  STUDIO.ZOKさんの陶製サボテン(鉢付き)
(今ホームページを見たら、制作者の滝上さん、同じ大学の出身でした。もっと話せばよかった。)

STUDIO.ZOK 陶製サボテン

リアルな陶器製のサボテンで、水や日光などのお手入れいらず。
以前エイトデザインで見かけて気になっていて、事務所用に買いました。
試作品などを出されているそうで、安いものだと鸞鳳玉(ランポウギョク:サボテンの種類です)タイプで2,000円からあって、選ぶのに苦労しました。寄せ植えでも5,000円程度でした。

陶製サボテン

 

2.  スッとしたぐい飲み
500円/1点(安い!)。
形の良さそうなもの、2つ買いました。

ぐい飲み

若手作家 若手作家

 

3.  アンティークな雰囲気のある皿2点。
1800円(コバルトブルー)、1000円(金属っぽい黒の釉薬)。
作家名伺い忘れましたが、カードを入れてくださっていました。
鈴木史子さんの器でした。アトリエは豊橋にあるそうです。
Atelier Kiln blog

買った皿

コバルトブルー 黒小皿

常滑焼まつりでは、日頃は個展などない限り、なかなか地元でも出会えない作家さんのものもたくさん見られます。
実用的かつ自分の好みに合ったデザインの器を見つけるのは、宝探しみたいで楽しいです。

常滑にも素敵な器をつくる陶作家はたくさんいますが、名古屋や東京で数店舗のみの取り扱いだったりすることも多く、作家の工房は知多半島内にあっても地元で買えないことも珍しくありません。

そうした中で、常滑焼まつり、特に若手作家コーナーは本人にも会え、お話を聞きつつ試作品やB級品、特価品なども買えるので、作家ものの器を買い始めるのにも最適だと思います。

ホームセンターなどで売っている大量生産される食器でもご飯は食べられますが、作り手の顔を知ったうえで道具として愛着を持って使える器をいくつか持っておくことは、日々の生活を豊かにしてくれると思います。

愛知県は、せっかく瀬戸や常滑といった古窯を抱える焼き物の産地なのですから、小さな贅沢としてひとつ地元の作家の手による器を買ってみるというのも、なかなか良いものです。

 

そして、そうやって地元のものを買っていくことは、地域の伝統や文化的な豊かさ、多様性みたいなものを守ったり、育てていくことにつながるのではないでしょうか。
製造業だけでなく、クラフトやクリエイターも力を発揮できる、豊かな”ものづくり”の地に愛知県全体がバージョンアップされるといいのになと願っています。
マルシェやいろいろなインディペンデントな市場(いちば)が増えてきているのは、そういう社会に向かっている兆候のようで、うれしい流れです。

すこし既存の常滑のお店ディスみたいになってしまったので、常滑市の店舗さんも載せておきます。

「spaceとこなべ」や姉妹店の「モリーナ」、「K&A SO-CO」や「TOKONAME STORE」、セラモール内の「にざまつ」などは、お店の作りも素敵ですし、オススメです。
知多半島内に地元作家のかっこいい器を総合的に扱う専門店か、ライフスタイル・セレクトショップ的なお店が増えていくといいなと思います。

(例えば名古屋の「sahan(サハン)」(千種)さんや「モコディ」(名東区)さんのようなお店があればなぁ。散歩道内にあった「トアルハント」さんが近かったのですが残念ながら閉店されてしまったので…。もし常滑や知多半島内に上記店舗以外でいいお店があれば教えていただけると嬉しいです。)

 

あと、素敵な工芸品や作家さんが集まる”クラトコ”というイベントもあります。
2016年は11/12-13に開催されるそうです。常滑市内の大曽公園の小さな森でのイベントです。
出店されるお店も徐々に決まっているようですよ! クラトコブログ

 

常滑焼まつりのあと、『D&DEPARTMENT 愛知号』を買いたかったこともあり、カフェ「TSUNE ZUNE 常々」さんに寄りました。
(常々さんの紹介を後日掲載予定ですが、オススメです。珈琲ミルクのかき氷、おいしかったです。)

常滑でオススメの作家ものの器が買えるお店(2017/03 追記)

アクセス解析をしていて、これはオススメの若手作家ものを買えるお店情報(常設)を求めてきている方が多いのではないかと思うので、釣り記事みたいになっていないか心配です。

ですので、常滑市内で個人的にオススメの器のお店を書いておきます。建物も土管の工場跡地だったり、それぞれに興味深いお店です。ぜひ常滑観光の際にはお立ち寄りください。

 

■K&A SO-CO(HP):
アンティークな雰囲気のセンスのいい店内に、洗練された器が揃います。
散歩道のオシャレさに多大な貢献をしていた神田百貨店さんの系列店です。やきもの散歩道から少し外れますが、道向かいに駐車場もあります。
時々、陶に関するイベントなども周辺や店内を使って行われています。

■TOKONAME STORE(HP):
新しい常滑焼の魅力を伝える話題のお店。アノニマスなデザインの急須などが買えます。成型の体験もできます。

■SPACEとこなべ(参考HP):
伝統的な技法を使った常滑焼が揃います。(年配の方にもオススメできます。本気の茶器まで揃う感じです。)

■モリーナ(Facebook):
常滑焼の「器と暮らしの道具」を扱うセレクトショップとして、すっきりした常滑の作家物が多く揃います。こちらも伝統的な技法の器です。とこなべさんの系列店で、常滑以外の生活の品も少し扱う、ライフスタイルショップ的な感じです。

■にざまつ セラモール店(HP):
シンプルでほっこりした比較的女性におすすめなお店です。
古道具や雑貨の取り扱いや、アウトレット品もあります。

※セラモールはやきもの散歩道から少し離れています。問屋さんが集まり、アウトレット品やセール品などの取り扱いのほか、ポットなどガーデニング用品などもお得に揃うので、グリーン好きの方にはやきもの散歩道と合わせてオススメです。